名称 | SUS301のバネ材、ロール方向45°の高難度曲げ |
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材質 | SUS301CSP-3/4H |
サイズ | 40×10×5mm |
板厚 | t0.8 |
精度 | ±0.05 |
数量 | 20 |
納期 | 7日 |
今回ご紹介するのは、ステンレスのバネ材で製作した板金部品の加工事例です。
材料は硬く、クラックが発生しやすいSUS301CSPであることに加え、四方から曲げがあったため、ロール方向に対して角度を45°に傾けて加工を行いました。角度を傾けると、クラックを抑えられる反面、ねじれが発生し、左右で曲げ高さがバラつくなど、加工の難易度が上がります。さらに、材料の特性上スプリングバックが大きいという悪条件がそろっていました。曲げ箇所には対称度が設けられておりましたが、曲げ方に工夫をすることで、この幾何公差もクリアしています。
また、この製品の先端2か所にはダボがあります。こちらは、社内の機械加工部門で製作した専用の型で絞り加工を行っています。ダボが外形から近いこともあり、先に製品形状にしてしまうと絞った際に変形してしまいます。そこで薄板板金加工.comでは、テスト加工を行い、変形を考慮したブランク形状を採用しています。
さらに製品の中心部の長穴には±0.05の公差指示がありますが、曲げに近いためそのまま加工をすると変形して公差を満たすことができません。今回は、曲げた後にレーザー加工を行うことで、変形なく仕上げました。
薄板板金加工.comでは、これまでたくさんの加工実績があり、様々な条件に対応できるノウハウを有しています。板金加工でお困りの際には、是非ご相談ください。