今回ご紹介するのは、先端が鋭利な形状となっている絞り加工品の事例です。

全容はお見せできない為、先端部分のみの写真となっております。

当初、先端部分はエッチングで鋭利化処理をする想定でしたが、短納期かつ、複数パターンが必要な「少量多品種」案件であることを鑑み、高精度微細マシニングによる切削加工をご提案しました。結果、先端のR0.02を実現しながら、5種類、各10ヶを10日で完成させることが出来ました。

立ち上がり部分（壁部分）は後方へ進むにつれてテーパ状に間隔が広くなり、底面には取付用の穴が設けられています。今回は簡易金型による絞り加工で全体をまとめて成形しました。壁部分は絞り後の追加工をすることなく、高さの公差をクリアしました。底面は絞りの影響で湾曲してしまうところ、金型の構造を工夫することで平坦に仕上げ、用途を満たすことができました。

薄板板金加工.comでは、複雑な要件にも対応できる簡易金型を自社内の設備で製作することができます。また、状況に応じて工程変更のご提案も行っております。少量多品種の板金加工でお困りの方は是非お声がけください。