名称 | t0.3の銅製品、様々な工夫で品質の安定化 |
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材質 | C1020 |
サイズ | 6×70×70mm |
板厚 | t0.3 |
精度 | ±0.05 |
数量 | 300 |
納期 | 10日 |
今回ご紹介する事例は、板厚0.3mmの銅板(C1020)の精密板金加工品です。発注ロットが300個単位で定期的にご注文を頂いております。
ブランクレーザー加工後に曲げ加工をする単純な製品ではありますが、様々な懸念があります。薄板板金加工.comでは、その懸念を払拭し安定した品質を保つために、各工程で工夫をしております。
銅は熱伝導性が高いため、板厚が薄いほどレーザー加工時に熱がこもりやすく、歪みが大きくなります。ブランクの歪みは、後工程の曲げ加工の公差に大きく影響します。
当社では、薄板の加工に特化したファイバーレーザー加工機で切断することで歪みを最小限に抑え、曲げ後±0.05の公差を満足しています。
また、曲げ加工においても、銅はスプリングバックが小さく曲げやすい反面、材料が柔らかく、圧力をうまく調整できないと型が製品に食い込んでしまうため、適切な圧力で加工しています。
この製品の曲げ同士の付き合わせ部には、曲げ膨らみNGの指示がありました。
当初、突き合わせ部は曲げで膨らみが生じ、隣の曲げが押されきれいに曲げることができませんでしたが、ブランク形状に少し工夫を加えることで、膨らみなく仕上げることができました。
薄板板金加工.comでは、銅の精密板金加工のご依頼を頂くことが多く、日常的に加工を行っております。そのため、無酸素銅やタフピッチ銅に限らず、リン青銅や真鍮などの加工にも精通しており、加工難易度の高いバネ材への対応も可能です。
銅製品の加工は是非、薄板板金加工.comにお任せください。ご相談お待ちしております。