今回ご紹介する事例は、形状が複雑で公差も厳しく、難易度が高い精密板金部品です。

この製品は、相手部品をカシメるためにバーリングの高さが必要なうえ、外形寸法の精度も厳しくなっております。
バーリングの径に「+0.1,+0.2」、高さに「-0.05,+0.15」の公差がありました。径と高さの両方に公差指示があると調整が難しく、精度を確保するには下穴の寸法が重要になります。
薄板板金加工.comでは、0.1mmごとに違う径の穴をあけたブランクを何種類か製作し、テスト加工を行いました。その結果、最適な下穴径を見つけだし、バーリング径、高さ共に公差を満足させることができました。

次に、先端部のツメには、幅に「±0.05」、高さに「±0.05」という厳しい公差指示があります。ツメの形状は、簡易金型を内製しテスト加工をしたところ、ねじれが生じて寸法に影響を及ぼし、公差外となっておりました。
そこで薄板板金加工.comでは、コストを抑えるため、追加の型を製作せずに仕上げることを選択しました。熟練の技術者が特殊な治具を設計し、1ヶ所ずつ測定しながらねじれを修正して完成させています。

このように薄板板金加工.comでは、熟練の技術者の培った経験で製品に最適な型や治具を設計・製作し、高精度の製品を完成させることが出来ます。精度の厳しい薄板の精密板金加工でお困りの際は、是非ご連絡下さい。