今回ご紹介する事例は、工程を削減することで短納期を実現した精密板金部品です。

この製品には、ピッチや穴径などの要所に「±0.02」という厳しい公差の指示がありました。厳しい公差があるにもかかわらず、300ヶを5日で納品してほしいとのご要望だったため、全体の作業時間をいかに削減するかに焦点を当て、工程を構築していきました。

まず、ブランクカットの工程には薄板専用のファイバーレーザー加工機を選択しました。これまでの製品事例にも幾度となく登場していますが、高精度かつ素早く曲げ加工に投入するためには必須の加工機です。

さらに、納期短縮最大のポイントとなるのは曲げの工程です。
この製品は曲げ部の立ち上がりが低いため、薄板板金加工.comでは、通常、完成形状より長く曲げて、その後余分な部分をカットする方法で製作します。専用の型を製作しなくても良い反面、曲げ+カットという工程のため、数量が多いと時間がかかってしまうのが難点です。今回は曲げながらカットできる特殊な型を製作し、加工することで、大幅な作業時間の短縮に成功しました。型はノウハウを含むためお見せできないのが残念ですが、今回製作した型は豊富な経験と技術力の結晶です。

短納期の精密板金加工でお困りでしたら、薄板板金加工.comに是非ご相談ください。最短でお届けできるよう工程設計し、最速で納品いたします。