名称 | 立ち上がりの短い曲げ部を切削仕上げ |
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材質 | C2801-1/4H |
サイズ | 13×25mm |
板厚 | t1.6 |
精度 | ±0.2 |
数量 | 70 |
納期 | 7日 |
今回ご紹介するのは、曲げと切削を組み合わせて加工した製品の事例です。
一見すると加工が簡単そうに見えますが、塑性加工において難しい要素を含んでいます。
板厚1.6mmに対し、曲げの立ち上がりが3mmと短く、追従しない箇所がありました。
このような場合、捨て板を足して曲げたあと、余分な箇所の抜き落としを行いますが、今回は他箇所が干渉してしまい、抜き落としでの対応が難しい状況でした。
そこで薄板板金加工.comでは、曲げ後に余分な箇所をフライス加工で除去する工法を選択し、図面通りの形状に仕上げています。
切削加工を組み合わせることで、高さが低い曲げでも問題なく対応することができます。
また、この曲げ部は、内RがR1.6で幅が5mmしかなく、標準型では対応ができませんが、専用の金型を社内で設計、製作し加工を行っています。
さらに、もう一か所曲げ部の肉が少なく、こちらも普通に曲げるとねじれてしまう箇所があります。
こちらは、変形を見込んだブランク形状と曲げ方に工夫をすることで、専用金型を作らずに仕上げています。
今回は、板金加工と切削加工を組み合わせて製作した、当社の強みを最大限に生かした加工事例をご紹介いたしました。
日々試作のご依頼を頂く中で、塑性加工だけでは実現が難しい案件のご相談も多くございます。
薄板板金加工.comでは、機械加工部門を併設しているため、幅広い選択肢の中から、納期とコストのバランスが取れた最適な工法をご提案させていただいております。
薄板板金加工でお困りの際には、是非ご相談ください。