名称 | みがき特殊鋼(S50CM)の加工硬化を抑える工夫 |
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材質 | S50CM |
サイズ | 26×110×9.0mm |
板厚 | t1.6 |
精度 | ±0.1 |
数量 | 100 |
納期 | 8日 |
今回は、みがき特殊帯鋼板(S50CM)の曲げ加工の事例をご紹介します。
みがき特殊帯鋼板は、強度や硬度が高いといわれております。
炭素量が多く、熱を加えるとさらに硬くなるのが特徴で、そのため、曲げるとヒビや割れが生じることもあります。
薄板板金加工.comでは、ブランクカットはファイバーレーザーでの加工が多いのですが、写真左の長穴には片側公差「0.05mm」という厳しい公差指示がありました。ファイバーレーザーでは公差を満足することが難しいうえに、加工時の熱により材料が硬化すると、次工程の曲げに大きな影響を及ぼします。そこで材料が硬化することを抑えるために、ブランクカットはワイヤー加工を選択しました。公差のある長穴も、セカンドカットをすることで寸法を満足することができました。
先端のカール曲げは内製の簡易金型で、途中の鈍角曲げは社内の標準型で加工しています。
薄板板金加工.comでは、加工硬化を抑えるため、ブランクカットの時点から材質に適した加工方法を選択しています。
さらに、材料自体に極力ストレスをかけないように製作することで、厳しい公差の曲げや穴加工などにも対応することができます。
SC材や、SK材の加工でお困りの場合は、薄板板金加工.comに是非ご相談ください。