今回ご紹介するのは、すき間が0.4mmと狭いU曲げクリップ形状の金属加工事例です。
材質はスプリングバックが大きいステンレスのバネ材(SUS304CSP-1/2H)でした。

一見ラフな製品に見えますが、要所には±0.05の公差が設定されています。薄板の加工に特化したファイバーレーザー加工機でブランクを製作し精度を確保しました。U曲げの最も狭い部分が0.4mmのため、通常の曲げ金型では干渉して加工することが出来ません。専用の簡易金型を１セット製作し、公差を満たすことができました。

少量多品種の試作では金型の構造を単純にすることがポイントになります。製品1個を完成させる時間が多少長くなっても、全体の時間とコストが圧縮できるためです。このアプローチは製作数が100個以下の場合、特にメリットが大きくなります。

薄板板金加工.comでは、過去に製作した独自の金型、治具を含め、有形無形のノウハウを持っております。今回の事例でもそれらを活用することにより、簡易金型を1セット製作するだけで製品を完成させることが出来ました。100個以下の試作をお考えの方は是非お声がけください。