名称 | 複雑に入り組んだ端子形状、広範囲潰しを切削へ工法転換 |
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材質 | C1020-1/2H |
サイズ | 30×40mm |
板厚 | t0.64 |
精度 | ±0.03 |
数量 | 240 |
納期 | 14日 |
プレスから切削へ工法転換して製作した部品の加工事例をご紹介いたします。
薄板板金加工.comではこれまで様々な形状の端子加工を手掛けておりますが、今回は細い端子が複雑に連なっている難形状でした。t0.64mm対して板厚の半分にあたる0.32mmの潰しが広範囲にわたって複数箇所にありました。潰し量が多いと、狭い端子同士の間で肉の逃げ場がなくなり、大きな歪みが発生します。部品の精度を考慮すると、プレス加工では対応が難しい形状でした。また、潰し部のエッジを確保したいというお客様からのご要望もあったため、今回は潰し部を切削加工で対応しました。
また、端子形状にしてからの切削は変形の懸念があったため、レーザー加工は切削加工後に行っています。通常レーザー加工は平面上の加工となり、一定の板厚のものしか切断ができませんが、今回は工順の都合もあったため、板厚差がある部分も切断できるように段取り時に工夫をして加工を行いました。端子幅やピッチなどに±0.03の公差がありましたが、この工順を取ったことで、厳しい要求公差もクリアしています。
薄板板金加工.comでは、機械加工部門を併設しており、板金と切削を組み合わせた加工を得意としております。ご要望に応じた最適な工法提案も可能ですので、お困りの際には是非ご相談ください。