こちらは、バネ材のSUS304CSP-3/4Hで製作した精密板金部品です。この製品の特徴は、左の写真のように、中心から見て左右の形状は対称ですが、手前と奥の曲げ形状では異なっている所です。

右の写真のようなブランクから、異なるR形状を作るため、曲げに近い絞り加工となります。中央と両端がつながっていると、展開長に違いが生じるため、精度の確保が非常に難しくなります。通常複数回のテスト加工が必要ですが、当社ではブランク用シミュレーションソフトを活用し展開長を算出する事で、テスト回数を大幅に削減しています。また、今まで蓄積してきたデータをもとに、スプリングバックを考慮した簡易金型を内製し用いる事で、滑らかなR形状と「±0.2」の公差を実現しています。
　
薄板板金加工.comでは、常に技術動向をチェックし、先進的な設備を積極的に導入しております。
今回のように、当社のノウハウに加え、シュミレーションソフトなどを利用することで、工数削減や納期短縮も実現しておりますので、お気軽にご相談ください。