名称 | 全長220mmのバネ材の波形状絞り加工 |
---|---|
材質 | SUS301CSP-H |
サイズ | 60×220×5mm |
板厚 | t1.5 |
精度 | ±0.075 |
数量 | 60 |
納期 | 14日 |
今回の事例は、薄板板金加工.comが手掛けたバネ材製品の中でも、非常に難易度が高い製品でした。
この製品の波形状は、場所によって凸の数が違うため、展開長がそれぞれ変わりますが、この展開長の違いは、ひずみの大きな原因となります。
通常、絞りのひずみを抑えるには、ブランクだけでなく型にも工夫が必要ですが、この製品は、長さや形状的な要素も加わることで、高度な技術も必要となります。
当社では、専用の簡易金型を社内で設計・製作し、型の調整をしながら数回のトライをすることで、難形状でも高精度に仕上げています。
また、SUS301CSP-Hはバネ材ですので、弾性限度が高くスプリングバックが他の金属に比べて大きくなり、一般的に変形を起こさずに絞り加工を行うことが難しい材料です。
波形状を成形していく際に、薄板板金加工.comでは、これまでバネ材の加工にも多く取り組んできた中で蓄積したノウハウに基づき、そのスプリングバックを考慮しながら絞り加工を行うことで、平面度「0.2」、高さ公差「±0.075」という高精度を実現しております。
また、立ち上りが短い曲げの箇所がありますが、そのまま曲げ加工を行うことはできないため、その部分の立ち上がりを伸ばしておき、曲げ加工を行った後にカットすることで、このような形状を製作することができます。
バネ材の高精度加工でお困りの方は、お気軽にご相談ください。