名称 | 特殊形状のR曲げ、送り曲げで型レス |
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材質 | SUS304CSP-1/2H |
サイズ | 27×85×50mm |
板厚 | t0.5 |
精度 | ±0.2 |
数量 | 10 |
納期 | 7日 |
R曲げが2重になっている製品の事例となります。
R曲げを金型で成形した場合、スプリングバックの影響を予想することが難しく、金型の設計、製作にかなりの時間を要すると考えられます。
特に今回の材質はバネ材(SUS304CSP-1/2H)であり、条件が厳しいです。さらにR曲げが2重になっていることから、金型の構造も複雑になってしまいます。
そこで薄板板金加工.comでは、専用金型を製作せず、標準の曲げ型を使った送り曲げで製品を作り上げました。
FR曲げとも呼ばれるこの加工方法は、一定のピッチで鈍角曲げを繰り返すことにより、標準の曲げ型でも任意のR形状を作ることができます。
R曲げが2重になっているため、まず内側を先に曲げ、その後外側を曲げています。その際、内側は既に完成しているため、内側部分を逃がしながら外側を曲げるよう工夫しています。
しかし、中央に逃がしを入れた影響でどうしても左右の曲げに誤差が生じます。数十回の曲げを繰り返す送り曲げでは、わずかな誤差が累積され、大きなずれとなってしまいます。
薄板板金加工.comでは、左右の曲げ深さを微調整しながら加工を進め、R曲げの寸法精度を「±0.2」に収めています。専用の金型を製作せず、送り曲げで加工することにより、寸法精度を確保しながら、10個を1週間で完成させることが出来ました。
このように通常の曲げ加工では製作できない、特殊な形状を含んだ精密板金部品を短納期で製作することが得意です。
特殊形状の部品製作でお困りの方は、薄板板金加工.comまでお気軽にお問い合わせください。