同形状の曲げが連なる細長い製品の事例となります。

外形が25x250mmと細長く、変形につながる要素が多い製品です。
ブランクカットでは熱影響の少ないファイバーレーザー加工機を使用し、さらに熱がこもらないよう切断順序を考慮して加工しました。

曲げ工程では、高さの低い段曲げがあり、通常であれば簡易金型を起こして加工します。しかし、今回は細長い形状に段曲げが3箇所連なっており、1箇所ずつ加工するとねじれて寸法が安定しません。3箇所同時に加工しようとすれば、簡易金型のサイズが大きくなってしまい、納期、コストの条件を満たすことが難しい状況でした。

そこで、今回は3箇所同時に曲げることを優先し、かつ簡易金型を起こさない方法を選択しました。標準の曲げ型でテスト加工を行い、結果を反映させる手順となります。この地道な作業により、サイズの大きな簡易金型を起こすよりも製作日数を短縮することができます。
単純な形状に見えますが、変形につながる要素が潜んでおり、細かな配慮が必要な製品でした。そのような条件にもかかわらず、60個を7日で完成させることができました。

薄板板金加工.comでは、簡易金型にこだわらず様々な加工の選択肢を準備しており、常に早く、安く加工できる方法を追及しています。お急ぎの案件がございましたら、是非ご相談ください。